【グラキリス植え替え方法】根を傷めない・浅植え・断水で失敗しない方法

パキポディウム・グラキリス

  • 発根した株を土に植えたいが、腐らせないか不安
  • 鉢・用土・時期は何を選べばいい?
  • 鉢から抜くとき、根を切りそうで怖い

こんにちは。Leaf a Hand のれおです。広島で塊根植物を育てて、今年で3年目になります。

以前、当ブログでグラキリスの発根管理(水耕)を紹介しました。今回はその続き、発根した株を土に植える「グラキリスの植え替え」です。

植え替えを行うと環境が大きく変わるため基本的に株は調子を崩します。作業自体は簡単ですが、気をつけないと株にダメージを与えて腐らせてしまうので注意が必要です。

きっと安くはないグラキリスの株を失ってしまうのは恐怖しかありません。しかし、コツを押さえれば失敗は防げます。みんなで大事なグラキリスを安全に植え替えましょう。

目次の手順通りにいけば、植え替えはできます。細かい情報が必要ない方は目次だけ参考にしてください。

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植え替えの失敗は「根を傷める・深植え・直後の水やり」で起きます。逆に言えば、この3つを避ければ大丈夫です。

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【グラキリス植え替えの基本】失敗の3大原因

まずは失敗の原因を3つ整理します。要はこの3つを防ぐことでグラキリスの植え替えが成功します。順に見ていきましょう。

【グラキリス植え替えにオススメする時期】生育期(最低15℃以上)に行う

植え替えは、株が元気に育つ「生育期」に行います。目安は最低気温が15℃以上です。

推奨は、3月下旬〜4月上旬以降です。避けたいのは、梅雨の長雨が続く時期と、真冬・晩秋。寒い時期や過湿の時期は、根を痛めて根腐れの原因になります。

私の場合は、発根管理を6月に始めました。発根成功して、そのまま長く水耕を続けるのが嫌だったので、梅雨の最中に植え替えました。今のところ株に問題はありません。

なので環境にあわせて水を絞ったりすることで、根腐れなどは防ぐことが可能です。

水耕から植え替える場合の目安は、グラキリスの水耕発根管理記事にも記載したとおりです。主根が2本以上、細根も出て、主根が3〜4cm以上になってからにします。

グラキリスの植え替えに準備するもの

私が使う道具と、その役割です。

株のサイズに合ったものを選びます。鉢の選び方はこの後解説しています。要点に絞るとグラキリスは小さくて浅めの鉢を選びます。

用土

速乾性のある用土がオススメ。(私はBANKS「ベストソイルミックス」を使ってます)

鉢底ネットと軽石(鉢底石)

水はけと通気性良くする効果があります。

マグァンプK

ゆっくり効く元肥です。

オルトラン

土に混ぜる殺虫剤(害虫予防)

スコップ

何でもいいですが、小さめの鉢を使用する場合は細かい注ぎ口のあるスコップを使うと植え替えしやすいです。

化粧砂

見た目が整います。

ソイルスティック

鉢に用土を投入したあとに、隙間を埋めるのに使用します。

グラキリスの鉢の選び方

【鉢は小さめ・浅めが正解】ロングポットは不向き

鉢選びで、大事な注意点があります。グラキリスは、用土をたくさん必要としません。 だから、パキプス育成オススメしている深いロングポットは不向きです。

鉢が大きすぎると、土の量が増えます。土が多いと水分が長く残り根腐れの原因になるので注意が必要です。株のサイズに見合った、小さめで浅めの鉢を選んでください。

グラキリスを育成する場合は通気性を意識したいので、スリット(切れ込み)が入っているプラ鉢がオススメです。具体的には「プレステラ鉢」や「根っこつよし鉢」をオススメしています。

【初心者はプラ鉢が安全】陶器鉢はステップアップで

鉢の材質は、初心者ならプラ鉢をおすすめします。軽くて、土が乾きやすいからです。グラキリスで一番怖い根腐れを防ぎやすくなります。

陶器鉢はかっこいいですが、土が乾きにくいです。水やりの管理が少し難しくなります。どうしても使うなら、深すぎないものを選び、より速乾性の高い用土にしてください。

まずはプラ鉢で水やりの感覚に慣れて、お気に入りの陶器鉢へステップアップするのがおすすめです。

【グラキリスの陶器鉢の選び方】「排水性・サイズ・深さ」の3つ

管理のしやすさを優先するならプラ鉢です。ただ、排水性と適切なサイズを押さえた陶器鉢を選び、丁寧に管理すれば、プラ鉢と同じメリットのまま、格好いい一鉢に仕上がります。陶器鉢を選ぶなら、次の3つが特に大事です。

① 排水性(穴の大きさ)

陶器鉢はプラ鉢より乾きにくい。だから、排水穴が大きくしっかり開いたものが必須です。特に黒のつや消し(焼き付け)の鉢は、乾きが早く塊根に向いています。

② 株に合ったサイズ

グラキリスには大きすぎる鉢は厳禁です。土が増え、水分が長く残り、根腐れの原因になります。目安は、株と鉢の縁の間に1cmほどの隙間ができるサイズです。

③ 深すぎない(浅鉢)

浅めの鉢は、グラキリスのでっぷりしたフォルムを引き立てます。ただし、輸入直後で主根が長い株は、その根が収まる深さが必要です。

おまけ(今回私が選んだ鉢)

もう1つ、陶器鉢ならではの楽しみがあります。鉢にも「正面(A面)」があります。一番かっこよく見える面です。株の正面と鉢の正面を合わせると、仕上がりが際立ちます。作家の一点ものなら、世界に一つの組み合わせになります。

今回、私はグリキリス初心者ながら陶器鉢を選びました。株の形がもう完成しているので、陶器鉢に植えて、より美しく仕立てたかったからです。

選んだ鉢は QUTOTEN. の「利休」(XSサイズ)です。塊根に慣れて株の姿を見せたくなったら、こうした陶器鉢へのステップアップはとても楽しいです。みなさんも是非お気に入りのグラキリスをお気に入りの鉢に植え込みましょう。

鉢の正面には「◯(句読点)」の和風デザインです。
鉢底穴も「,(句読点)」になっています。

鉢からグラキリスを抜く時に根を傷めないコツ

ここからは、すでに鉢で育った株を植え替える(鉢増しする)場合の手順です。

なお、水耕で発根させた株には、この「抜く」工程はありません。私は水耕から植え替えたので、鉢抜きはしていません。ただ、鉢で育った株を植え替える方のために、抜き方のコツも調べてまとめています。

れお
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最大のポイントは2つ。力任せに引き抜かないこと。鉢と土を丁寧にはがすこと。

用土を乾燥させる

鉢から株を抜く時は基本的に水を切って用土を乾燥させます。そうすることで乾いた用土であれば鉢から株を取り出しやすくなります。

鉢の側面を「もみほぐす」

いきなり株を持ち上げません。まず鉢の側面を、「もみもみ」とほぐします。鉢の内側にこびりついた根や土を、はがすためです。

優しく揉んでいると、株が「浮く感覚」が分かります。この感覚が出るまで、丁寧に続けましょう。ここで手を抜くと根を痛めてしまいます。

真上に引き抜くのは絶対NG

株を掴んで真上に引っ張るのは、根を切る一番の原因です。絶対にやってはいけません。鉢を横にするか、逆さに近い向きにします。株を固定して「鉢のほうを抜く」イメージです。

根の土は8〜9割落とせばOK

抜いたあと、根の土を落とします。ソイルスティック等で少しずつほぐしてください。ただし、根に固くこびりついた土は、無理にはがしません。

土が自然に落ちる程度で十分です。無理をすると、細い根を痛めるので注意が必要です。

グラキリスの植え替え手順

いよいよ、鉢に植えます。

① 鉢底の準備

鉢底ネットを敷きます。その上に軽石(鉢底石)を、ネットが隠れる程度に入れましょう。

浅い陶器鉢だと、深さが足りず鉢底石を入れられないことがあります。私も今回そうで、鉢底ネットだけにしました。

用土がネットのすき間から結構流れて焦りました。浅鉢のときは、ネットを二重にするか、目の細かいネットを使うと安心です。

② 少量の用土を加える

鉢の中に少量の用土を入れます。ここでたくさん用土をいれると株の高さの調整が難しくなるので注意してください。

③ 元肥を仕込んで土を足す

マグァンプKとオルトランを、根が伸びる位置に混ぜておくと効果的です。

④ 位置を決めて「浅植え」する

株の正面(見せたい面)を決め、好みの高さに置きます。

ここが重要です。浅く植えましょう。塊根部の1〜2割(最大でも3割)が土に隠れる程度が目安です。深く植えると、塊根部がいつも湿った土に触れます。これが腐敗の原因に繋がります。

⑤ 用土を足す

根のすき間に土がしっかり入るよう、ソイルスティック(無ければ割り箸等)で優しくつつきながら足します。根を傷つけないよう注意してください。

⑥ 化粧砂で仕上げる

土の上に、化粧石を敷きます。見た目が整い、土の飛散防止と乾燥の促進にもなります。

【こぼれ話】今回ヒヤッとしたこと

A面です。

今回の植え替えで実際に体験した失敗談です。

まず、鉢の正面(A面)と株の正面が合っているか、最後まで自信が持てませんでした。A面合わせは、思ったより慣れが要ります。

もう1つ、選んだ鉢が少し小さすぎたかもしれません。かっこよさを優先しましたが、鉢のサイズ選びは慎重にと痛感しました。「小さめが正解」とはいえ、小さすぎると作業も窮屈になります。

失敗も含めて、これから植え替える方の参考になれば嬉しいです。

【グラキリス植え替え後の管理】やってはいけない5つのこと

植え替えの成否は、直後の管理で決まります。腐らせないための「NG行動」を5つにまとめます。

① 直後に水をやる

一番気をつけるポイントです。切れた根の断面から雑菌が入り腐敗します。最低3日、できれば5〜7日は断水して、根を乾かして安定させましょう。

なお、今回の私は例外です。鉢からの植え替えではなく、水耕からの「植え付け」なので、根を切っていません。そのため直後に水をあげて、余分な微塵を洗い流しました。根にダメージがある通常の植え替えでは、必ず断水してください。

② いきなり直射日光に当てる

弱った株は強い日光に耐えられません。まず1週間ほどは半日陰で養生します。そのあと、1週間かけて少しずつ直射に慣らしていきましょう。

③ 高頻度で水をやる

早く元気にしたくて、つい水をやりがちですが、逆効果です。グラキリスは体に水を蓄えます。土がいつも湿っていると、根腐れを起こしてしまいます。

④ 雨に当たる場所に置く

梅雨など、連日の雨に当てるのはNGです。土が過湿になり、一気に根腐れします。雨が続く予報なら、雨の当たらない場所で管理しましょう。

⑤ 暗すぎる室内に放置する

回復には適度な光と温度が要ります。真っ暗な室内はよくありません。屋外の、直射が当たらない明るい日陰で、外の空気に触れさせるのが理想です。

グラキリスの植え替え後の水やりは土の乾きで判断する

養生期間(3〜7日)が過ぎたら、水やりを再開します。

基本は「土が完全に乾いてから、たっぷり」です。プラ鉢なら、暖かい環境で2〜3日で乾くこともあります。乾いたらそのタイミングであげます。私が使った陶器鉢は、プラ鉢より乾きにくいので、乾くまでの時間を少し長めに見ています。

株を観察するのもコツです。塊根部にへこみが出たら、水が足りないサイン。乾きすぎにも気を配りましょう。

れお
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繰り返しますが、あげすぎは禁物です。「乾かす時間をしっかり作る」ことを意識してください。

【まとめ】「根を傷めない・浅く植える・直後は断水」の3つ

グラキリスの植え替えを、私の実例と調べた情報でまとめました。

結論はシンプルです。根を傷めない。浅く植える。直後は断水する。 この3つを守れば、植え替えは怖くありません。

塊根植物ラバーの皆さんは塊根植物の代表格のグラキリスを育成している方は多いかと思います。まだ育成していない方は是非ともこの記事を参考に最高の一株を作ってみましょう。より園芸が楽しくなります。

まだグラキリスをお迎えしていない方はグラキリスの水耕の発根管理の記事も公開しているので、参考に見てみてください。

X(旧Twitter)とInstagramでも、日々の管理の様子を発信しています。よければのぞいてみてください。

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