ケラリア・ピグマエアとは?初心者でも育てやすい“つぶつぶ”塊根植物の魅力と育て方

植物

「つぶつぶの葉っぱが可愛い」
そんな第一印象を持たれることが多いのが、ケラリア・ピグマエア。
ぷっくりとした幹に小さな葉がわさわさと茂った姿は、まさに「ちいさな巨木」。
株によって、平葉や粒葉など 異なる特徴を持つ個体を収集したくなるコレクション性も持ち合わせています。冬型塊根植物のなかでも、ひときわ愛らしく観賞だけでなく、育成も楽しめる植物です。管理のしやすさから塊根植物(コーデックス)の栽培を始めたい初心者にもお勧めされています

この記事では、ケラリア・ピグマエアの基本情報から魅力、初心者が押さえておきたい育て方のポイントまで、わかりやすくご紹介します。
塊根植物デビューにもぴったりなこの植物、あなたの生活に“癒しと観察の楽しみ”を与えてくれること間違いなしです!


 ケラリア・ピグマエアとは?

ケラリア・ピグマエアの強剪定方法と実践した結果とその後
どうも、yuppyです。 今回は、発根管理からお世話をしている現地球ケラリア・ピグマエアの強剪定の方法と、実際…
  • 学名:Ceraria pygmaea(現在はPortulacaria pygmaeaとも)
  • 科名:スベリヒユ科
  • 原産地:南アフリカ
  • 特徴:小さなつぶつぶした多肉質の葉、盆栽のような樹形

ケラリア・ピグマエアの魅力3選

コンパクトなサイズ感で飾りやすい

ピグマエアは現地球(海外から輸入した現地の株)でもない限り、大型の株は出回っていないため、大きくても枝を含めて10〜20センチほどの高さの株になります。

サイズの割に存在感があり、ひび割れた幹肌とそこから伸びる枝振りで「小さな巨木」感を演出できます。場所を取らず、室内に彩りと癒やしを提供してくれるかわいい存在です。

成長がゆっくりで管理しやすい

成長が遅く、簡単に大きくなることはありません。小さく可愛らしい姿が、塊根植物ファンを魅了しています。

株によってオス株メス株で分かれる

ピグマエアは株によって雌雄が異なり、オス株とメス株を揃えることで受粉させ、種子を採取する楽しみ方もあります。判別は雄花にはオレンジ色の花粉が目立ちます。雌花には花粉がなく、雄花の花粉をつけてあげることで受粉作業が完了します。

また葉の形状は親株の遺伝子を踏襲することが多く、自身が育成するお気に入り同士の株を交配し育成することができます。

ピグマエアの花が咲いて種子が取れそうですので、種子から育ててみます|そだレポ(栽培レポート)byこまっちゃ〜ん|みんなの趣味の園芸
ケラリアの栽培記録。まだ小さいですけど葉っぱはまん丸でぷくぷくの株に種子が出来ました。種子は1つでうまく発芽するかもわからないですが、記録残してみようと思います。

育て方の基本(初心者が押さえる5つのポイント)

日光

春と秋は屋外のよく日の当たる場所で管理するのが良いでしょう。夏は暑さと日差しが強すぎるため、遮光下に置くことが推奨されます。

水やり

乾燥には強い性質を持っています。根が繊細であるため、他の塊根植物であるオペルクリカリア・パキプスと比べ、あまり多くの水やりは必要ありません。

成長期(春と秋)には、土が乾いたら水を与えます。休眠期(夏と冬)には、根が枯れない程度に、軽く水を与えるのが良いとされています。休眠期は葉が黄色味がかるので、変化を見逃さないようにしましょう。

水やりの必要性を示すサインとして、葉にシワが入り赤くなってきたら水やりが必要な目安となります。しかし年中室内管理で1年を通して環境の変化が少なければ、3〜4日に一度水をあげるなどの対応になります。過度な水やりは根腐れのリスクがあるため、水やりは慎重に行う必要があります。

風通し

蒸れが苦手なため、季節を問わず風通しの良い環境が非常に重要です。ただ、我が家のピグマエアは風を与えていませんが、ちゃんと育っています(笑)

室内管理への移行の目安

冬型塊根植物とはいいつつ、厳しい寒さは苦手です。冬場は室内での管理が適しています。10℃以下で室内へ移動。また夏期で気温が30℃を超えるような日は室内管理がオススメです。

土と鉢

排水性重視。塊根が腐らないよう注意
排水性が高く乾きやすい用土を使うのがおすすめ。用土が乾きにくくなるため、株に対して大きすぎる鉢は避けましょう。


価格帯と購入場所

Just a moment...

塊根植物は地域によって入手の難易度は変わります。近所の植物店やチェーンのホームセンターではあまり扱っていることがありません。地方では扱っている店舗が少ないです。そのためネットで購入するか、扱っている店舗があれば店舗での購入。植物イベント等に扱っている店舗が出店していればそちらでの入手も可能です。

価格目安

  • 実生株:3,000円〜(サイズによる)
  • 輸入現地株:30,000円〜(サイズによる)

購入先の例

  • メルカリ・ヤフオク
  • 専門店(例:TaiShoDo、RAFLUM ONLINE STORE)
  • 植物イベント(例:ボタニカルマーケット)

ケラリア・ピグマエアと暮らす楽しみ(超個人的感想)

小さな大木のような存在感に癒される

魅力でもお伝えした通り、ピグマエアの一番の魅力は「小さな巨木」感です。オペルクリカリア・パキプスとは違い、その中でも葉の形状から可愛らしさも兼ね揃えた面白い株です。

毎日の成長を愛でることが出来る

葉がわさわさしてくるとテンションが上がる。成長期に入ると葉が毎日のように展開して、いたる所にツブツブとした葉が現れます。毎日の観察が楽しくてついつい見入ってしまいます。

自分だけの“作品”になっていく

毎日の成長に加えて枝を剪定し、好みの樹形に整えることができます。植え替えで塊根部をどこまで露出させるかを決めたり、お気に入りの鉢と組み合わせることが出来ます。

れお
れお

創造性を楽しめるのがピグマエアの魅力です。(鼻息荒め)

まとめ|まずは1株、育ててみよう

ピグマエアは管理のしやすさから、塊根植物(コーデックス)の栽培を始めたいと考えている初心者にオススメです。見た目もツブツブの葉を展開し多肉植物のように鑑賞も楽しめます。ゆっくり成長で付き合いやすく、見た目の可愛さと育成の奥深さが両立しています。迷っているならぜひ1株、お迎えしてみてください!

れお

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妻、子ども2人と住む30代男。
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