- 高いグラキリスを枯らしたくない
- 水耕発根は実際どうやるのか知りたい
- 根が出ない時はどうすればいいのか不安
こんにちは。Leaf a Hand のれおです。広島で塊根植物を育てて3年目になります。
今回我が家に新たな株をお迎えしました。その株はパキポディウム・グラキリスです。塊根植物といえばグラキリス、といえるほどの代表格です。
お迎えしたグラキリスはまだ発根していないので発根する必要があります。
今回はパキポディウム・グラキリスの水耕での発根管理方法を紹介します。発根管理において、一番重要なのはグラキリスの株の鮮度です。株の個体を活かしつつ、少しでも発根の成功率をあげる方法をお伝えします。
結果から言うと、この株は水耕で約10日で発根しました。その手順を実体験でまとめているので、是非最後までご覧ください。

水耕の利点は「根が見える」ことです。私はオキシベロンで前処理し、あとは水だけで発根しました。
グラキリス自体安い買い物ではありません。せっかくお迎えしたグラキリスを腐らせるなんて以ての外。この記事をみて少しでも発根の成功率を高めていきましょう。
グラキリスの「水耕発根」とは

発根管理とは、根のない株を発根させる作業です。グラキリスを現地から輸入した株は、根がない状態で届きます。だから発根管理が必要になります。
水耕は、株を水に浸けて発根させる方法です。最大の利点は「根が見えること」です。透明な容器を使えば、根が出た瞬間にすぐ気づけます。そして毎日確認することができます。
水耕と土耕の発根管理メリット・デメリット

発根管理には水耕と土耕があります。まず違いを整理します。
初めてなら土耕での発根管理も有力です。水耕は水換えをこまめにできる人に向きます。「根が見えないと不安」という人にも向いています。
また、土耕と水耕で根っこの性質が変わります。土耕の根っこは土を押し分けて伸びる必要があり、環境の変化に強い太い根が生えるといわれます。水耕の場合は細い根が伸びるといわれています。
水耕で発根に成功後は土壌に移行するので、水耕での発根管理はあくまで株の発根のスイッチをいれるものだと思ってもらえばいいと思います。
正解はありません。自分の性格と環境で選んでください。

私が水耕を選んだ理由はシンプルです。根の状況を毎日この目で確認できるからです。
【発根管理は6月からがおすすめ】ポイントは気温と湿度

発根管理を始める時期は、とても大事です。私のおすすめは6月からです。
理由は2つあります。
このおかげで、私は温室などの特別な設備なしで発根できました。気温が低い時期だと、ヒーターや加湿器で温度や湿度を保つ必要があります。6月以降なら、その手間がいりません。
初めて挑戦するなら、6月から夏にかけてがおすすめです。
【発根成功のカギ】良い株(鮮度)の見分け方

発根管理で一番大事なのは、株の鮮度です。鮮度のいい株ほど、発根しやすくなります。始める前に、次のポイントを確認してください。
良い株(鮮度がある)の特徴です。
避けたい株(鮮度が落ちている)の特徴です。

未発根株を買う時は、信頼できる販売者から買うのが一番安全です。
グラキリスの水耕発根管理に準備するもの

私が使った道具と、その役割です。
【株本体】グラキリス

まずは株本体です。できるだけ鮮度がいいものがいいです。鮮度=発根確率に直結します。
今回は青坊主さんのオンラインストアで購入しました。Instagramで見つけてひと目惚れした少し寝そべった形状のグラキリスです。
容器
私はプリンのカップを使いました。根が見えるものなら何でもOKです。
剪定ばさみ
グラキリスの根っこの断面をきれいに切るために使います。ハサミは切れ味のいいものがオススメです。断面がつぶれず、きれいに切れます。切り口が綺麗だと、組織が壊れにくく雑菌も入りにくくなります。ハサミの切れ味は大事です。
そろそろこだわりのハサミが1本欲しいですね。
オキシベロン
発根を促す液体の薬剤です。前処理で根を漬けます。少し高いですが、これは揃えたいです。
ベンレート(殺菌剤)
殺菌剤です。剪定面に塗布して菌の繁殖を防ぎます。
ルートン(発根促進剤)
発根促進剤です。ベンレートと混ぜて練ってペーストにし、切断面に塗ります。
【サーキュレーター】風を送るもの
扇風機やサーキュレーターで乾かします。室内で発根管理するなら風は必要です。
【グラキリスの水耕発根のやり方】手順

ここからは私が実際にやった手順です。
① 株を洗う

現地で塗られた硫黄や殺菌剤などを洗い流します。水道のシャワーで優しく流します。
② 根の先をカットする

切れ味のいい剪定ばさみで、根の先を少し切ります。新鮮な断面を出すためです。断面はできるだけきれいに切ります。
切断面から樹液が確認できるまで切ります。樹液が確認できない場合は株本体の方へ少しずつ切り進めていきます。 今後発根しない場合のリセットを考慮して、少しでも根が長く残るように剪定しましょう。
私も上手に切れない部分がありました。だからこそ、よく切れる刃物をおすすめします。
③ 断面を乾かす
扇風機などで断面を乾かします。20〜30分が目安です。私は乾かさなくても平気でしたが、基本は乾かすのが無難です。
④ オキシベロンに24時間漬ける

オキシベロンの50倍希釈液に24時間漬けます。漬けるのは根の部分だけです。株全体は沈めません。漬けたあとは樹液でオキシベロン水が黄緑に変色していますが、特に気にする必要はありません。
⑤ もう一度乾かす
オキシベロンから出したら、もう一度乾かします。
⑥ ベンレートとルートンのペーストを塗る


ベンレートとルートンを1:1ほどで練ります。ペースト状にして、切断面に薄く塗ります。ベンレートで殺菌し、ルートンで発根を促します。厚塗りは逆効果です。薄くで十分です。
粉のまま塗布する方がほとんどですが、個人的にこっちのほうが水耕管理する際に粉が水で流れ落ちないので好きです。
⑦ 水耕に移す

プリンのカップに水を入れます。根が浸かるようにセットします。漬ける部分は最小限にします。ここから先は水だけです。肥料は入れません。
⑧ 置き場所を決める
私が水耕発根で意識した環境は次のとおりです。ベランダの日陰で管理しました。
⑨ 水を換える(2日に一回)

水は2日に1回換えます。これが基本です。3日までは問題ありませんでした。4日は試していないので分かりません。水を変える時はついでに株本体に水をかけてあげましょう。
⑩ 発根を待つ

発根には個体差がありますが、私の株は約10日で根が出ました。
数週間かかることもあります。焦らず待ってください。 やはり、ここでも株の鮮度がものをいいます。良い株の選び方は、前の章を参考にしてください。
水耕でうまくいかない時

不安になりやすいポイントを先にお伝えします。
水が濁る・油膜・カビが出る
水換えをサボると起こります。2日に1回の水換えを守ってください。
なかなか発根しない
発根には個体差があります。数週間から数ヶ月かかることもあります。今回の記事作成にあたり調べてみると1年を超えている株もありました。葉の展開や塊根の張りを見ながら待ちます。
発根しない時は「リセット」する
待っても発根しない時は株を「リセット」をします。水耕の場合は、水に浸かっている部分を見ます。そこが黒く、固くなっていたらサインです。
やり方は簡単です。黒くなった表面を、ツメで軽く削ります。新鮮な層を出すだけです。オキシベロンに漬け直す必要はありません。
土耕の場合は、2か月発根しなければ同じようにリセットします。
株がブヨブヨになる
腐りのサインです。正直に言うと、発根は100%成功するわけではありません。株のポテンシャル(運の要素)もあります。
【発根した後】土への移行のタイミングと注意

水耕で発根したら、次は土に移します。
移行していいタイミング
植え替えの目安は、次の状態になってからです。
- 主根が2本以上、展開している
- その主根から、細根が出ている
- 主根は3〜4cmほど伸ばしてから移す。

根は多いほど有利です。できるだけたくさん根を出してから移行しましょう。
移行は慎重に
土への移行は、一番むずかしい工程です。水中から用土へ、環境がガラッと変わります。水やりを誤ると、せっかくの株を腐らせてしまいます。焦らず、根が十分に育ってから移してください。
【まとめ】水耕は「根が見える」安心感が魅力

グラキリスの水耕発根を、私の実例でまとめました。
結論はシンプルです。水耕の魅力は「根が見えること」です。私はオキシベロンで前処理し、水だけで約10日で発根しました。
始める時期は6月以降がおすすめです。刃物は切れ味のいいものを使ってください。切れ味がよければ切断面の細胞が潰れません。
水換えは2日に1回が基本です。毎日頑張って変える必要はないので気楽にいきましょう。
そして、せっかく発根した根っこが傷まないように丁寧に植え替えてあげましょう。土への移行は慎重に進めましょう。
日々の管理の様子は、X(旧Twitter)とInstagramでも発信しています。
発根のあとは、いよいよ植え替えです。グラキリスの植え替えは、近く別記事でくわしく解説します。公開したら、この記事からも案内します。楽しみにしていてください。
今回発根管理で使用したアイテムをまとめておきます。参考になれば幸いです。


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