- パキプスをどんどん成長させたい
- そのためにパキプス育成にピッタリな鉢が知りたい
- できたら鉢のスペースと用土は節約したい
- そして育成専用のダサい鉢は嫌だ⋯⋯。
パキプスは直根性(ちょっこんせい)で根を下に伸ばしていきます。そのため深さのある鉢を使えば根をどんどん下に伸ばしてくれます。しかし、深い鉢は、サイズが大きな鉢になります。大きな鉢を使うとスペースと大量の用土が必要になります。更には園芸特化の鉢だと見た目が⋯⋯。
これらの悩みをすべて解決してくれる鉢がBANKSのロングポットです。前回菊鉢からロングポットに植え替えての経過確認です。






BANKSのロングポットを使用しオペルクリカリア・パキプスを育成した約8カ月経過後の様子をレポートします。
この記事を読めば、ロングポット鉢の魅力と、パキプスの成長に欠かせない一品だということが伝わります。ついでに植え替えの手順を確認できますので、植え替えの手順で困っている方は目次通り実践するだけで植え替えが出来ちゃうので確認してみましょう。



結論、オペルクリカリア・パキプスをBANKSのロングポットで育成すれば、パキプスの根の成長は絶大です!
ロングポット鉢に植え替えをして約8カ月
2023年の8月に植え替えを行い、冬季も室内で植物ライトを使用して管理していました。画像は植え替え当時(2023年8月)の画像です。



秋頃から室内環境を整えるべく植物ライトも購入して、冬越しの準備を整えました。
冬越しの準備で必須の植物ライトを検討した記事がこちらです。参考になると思いますので是非ともご覧ください。



画像は2023年10月撮影
ロングポット鉢と植物ライト「ツクヨミ」の組み合わせでの冬越しの結果⋯⋯。
幹と枝はここまで成長しました。



2024年4月撮影



2024年4月撮影



2023年8月撮影



2024年4月撮影
鉢がパンパン
ロングポット鉢を持って少し握ってみると、鉢が固くてパンパンになっていました。幹も一周り太くなった印象です。
株分けした鉢は鉢がパンパンではないですが、枝がぐんぐん伸びて成長しました。
葉が赤っぽい?
新芽を展開しても、赤いままです。緑色になりません。画像は2024年4月撮影



パキプスの葉が赤くなる原因
強い光によるストレス
我が家の植物ライトはツクヨミで光量はそこまで強くない上に、照射距離もある程度離しているので、これはまずありません。
低温による紅葉
室内管理の時に紅葉していましたが、屋外管理に移行後も新芽が展開しても赤いままでした。
根詰まりや水不足によるストレス
水あげのタイミングにあってはサスティーで管理しているので、完璧です。
検討の結果、根鉢のせい
いろいろな原因を検討し、根鉢と判断しました。根の整理を兼ねて、パワータンクの採取と植え替えをします。
植え替えとパワータンクの採取(2024年版)
パキプスは耐寒温度が10℃なので、最低気温が10℃を下回らない日が続くことを確認して、植え替えを実施。
今回は根の整理とあわせて、パワータンクの採取も行いました。
植え替え時期は春(3〜5月頃)がオススメ!
パキプスの耐寒温度を考えて最低気温がこの先1週間10℃を切らないのを確認し植え替えを行いました。パキプスの植え替えは春(3月〜5月)にやるのがベストです。
理由は、植え替え後は多少は株が調子を崩します。よって成長著しい夏以降に植え替えるのは成長を一時停止します。秋は株の最後の成長期です。夏と同じように成長を一時停止はもったいないですし、最悪そのまま休眠に入る可能性があります。冬に植え替えをすると植え替え後に寒さに耐えられない可能性があります。室温や植物ライト等の育成環境を整えられない方は冬の植え替えをオススメできません。
今回用意した道具



ロングポット鉢
個人的にパキプス育成に最強だと思っている鉢です。
プレステラ90深鉢(株分け用)
園芸好きには定番の鉢でみんなが大好きな資材です。
鉢底石
何でもいいと思います。私はダイソーで購入したものを使用しています。
用土(サボテン・多肉植物の土、BANKS ベストソイルミックス)
株の本体はベストソイルミックスを使用しています(今回は再利用しました)。株分けした株にはサボテン・多肉植物の土を使用しました。
マグァンプK
緩効性の肥料です。こちらも園芸資材の定番です。
オルトラン
虫除けのための忌避剤です。
ルートン
前回は切断面の保護消毒にトップジンを使用しましたが、今回はルートンとベンレートを使用します。トップジンは塗ったところがオレンジななって気になったので、今回は試しにルートンとベンレートを採用してみました。
ベンレート
殺菌剤です。切断面の塗布しすることで殺菌します。
剪定バサミ
切れればなんでもいいと思います。ただ男の所有欲を満たしたければこだわりたいポイントですね。
割り箸
ソイルスティックを持っていないので、私は割り箸を使用しています。
パワータンクを採取する



水をあげるのをしばらく我慢すると、鉢から株を抜きやすい
サスティーの色が白くなるまで待って、植え替えをしました。
サスティーで水管理をしていない方はいつもの水揚げを1回分スキップしてあげましょう。鉢裏を確認して、乾ききったのを確認して植え替えを行いましょう。
パワータンクの状態を確認(大量収穫)



パワータンクが大量!思わず「おおっ」と声が出ました(笑)
ロングポットに植え替えて8ヶ月でここまで根が成長していました。長さ太さも申し分ありません。
洗ってどこを残すか考える






ここまで激しく根が成長していると、どこを切断するかを丁寧に見極めます。
我が家のパキプスは主根が1周ループしているので、より慎重に行います。
パワータンクを採取する前の注意(剪定ハサミを消毒)
剪定バサミを火で炙って消毒をします。
主根部分は残しておく



主根を切断する勇気がなく、支障がないところを切断し、一本だけ残す。
ちなみに菊鉢からロングポットに植え替えするときの(約8ヶ月前)



劇的に成長しました。根だけでなく幹の成長著しいです。
今回はルートンとベンレートを混ぜて薄く塗り付ける
ルートンとベンレートを1:1で混ぜて、切断面に塗布します。
株本体は切断面が乾いたのを確認する。
切断面が乾いたのを確認して、植え込みを行います。9株程採取しました。



植え替え手順



続いて植え替えの手順です。株本体を鉢に植え込んであげます。
1.鉢を用意する
株本体は今回もBANKSのロングポットに植え替えます。採取したパワータンクはプレステラ90深鉢に植え込みます。
2.軽石をひく
軽石は通気性UP効果だけでなく、用土の節約です。(ここ大事)
3.少量の用土
次の4,5の手順のために少量の用土を鉢に加えます。
4.マグァンプK(1つまみ)
遅効性の肥料をいれます。
5.オルトランDX(2,3振り)
我が家はマンションなので虫があまり寄って来ませんが、虫がこないようにいれておきます。
6.少量の用土
株を入れる深さに合わせて、再度少量の用土を入れます。
7.株をセットし植え替え後のイメージを考える
このときがニヤニヤが止まらないですよね。あるあるですかね?(笑)
8.周囲に用土を丁寧に詰める(割り箸などで空洞をなくす)
植え替え深さが決まったら、株がブレないように用土を入れていきます。
9.さらに少量の用土
8の手順で鉢にスペースができるのでさらに用土を加えます。
10.必要に応じて化粧石を敷く
これはあってもなくても大丈夫です。我が家は化粧石を敷いていないです。いつか最強の1株が完成したら敷きたいです。
11.完成
完成です。皆さんお疲れさまでした。
根がループしているので株をやや斜めにして植えこみました



スペースが限られるので、ループされていると植え込み辛いです(汗)
鉢の中の根っこは斜めになっています(笑)
その他の切り分けた株はプレステラ90深鉢に植え込みました



用土の微塵を落とすために水をあげる
透明な水が出るのを確認して終了です。
切り分けた株達の切断面に水をかけないように注意が必要
水をあげる際は、切断面に水がかかると薬剤が落ちてしまうので注意が必要です。
すぐに日向には出さずに日陰で3~4日にかけて日に当てていく
我が家の例では2日間を日陰。1日遮光して日向。1日午前だけ日向。
以降はいつも株を置いているところに戻します。
ロングポットの効果は絶大!
パキプスの育成にめちゃくちゃ適しています!
そして、秋以降も室内で成長しているのも効果が大きいです。この室内管理方法で秋以降も枝は展開していました。ロングポット」×「植物育成ライト(ツクヨミ)での室内管理」の組み合わせが大正解。
おわりに
いかがでしたか?
今回はBANKSのロングポットで育てたパキプスの植え替え記録をご紹介しました。
今後のパキプスの成長日記楽しみにお待ち下さい。切り分けた株の成長も楽しみです。
ただ、次回の記事は私のパキプスの身に何かが起きる?乞うご期待!
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