- 寒くなってきたけどパキプスの冬越しはどうするの?
- 冬越しに必要な道具はあるの?
- 水をあげる頻度は?
- そもそも休眠してない場合はどうする?
こんにちは、Leaf a Handの れお です。寒くなってきて皆さんのオペルクリカリア・パキプスは休眠していますか?

私のパキプスは……。休眠どころか、落葉も紅葉もほとんどしていません。
パキプスは比較的管理が簡単ですが、唯一冬越しに関しては気を使ってあげる必要があります。
パキプスの育成を初めて3年目の私が基本的なパキプスの冬越しの方法を解説します。
これからパキプスの冬越しに挑戦する人がわかりやすくパキプスの冬越しを成功できるように丁寧に説明しています。パキプスの冬越しは少しだけ気を使ってあげれば誰でも簡単にできます。
この記事ではパキプスの基本的な冬越し方法とそれを踏まえた私の例外的な冬越し方法を紹介していますので、是非最後まで御覧ください。
オペルクリカリア・パキプスの耐寒性と冬越しの基本

パキプスは夏型塊根植物
成長期(4月〜11月頃)と休眠期(12月〜3月)がある。
休眠期に力を蓄えて春から芽吹き、葉と枝を展開していきます。
冬越しに必要な温度「10℃以上」(室温の目安)
もちろん他の環境は関係しますが、気温を10℃以上を維持してあげれば、冬越しに関して失敗することはありません。気温が6℃を下回る場合は注意が必要になります。
パキプスは意外と耐寒性がある(これ以下は危険)
パキプスは寒さに弱いと思われがちですが意外と耐寒性があります。
しっかり根が成長している株であれば約5℃までは耐えることができます。気温も重要ですが、軒下など冷たい風が当たる環境や、寒い環境下で土が濡れていないことが絶対条件です。
実際私のパキプスも10℃を切る日に屋外で管理しても特に変化なく育成することができています。
パキプス冬越しの事前準備

パキプスを寒さにあてて落葉させる
落葉して休眠させたほうがパキプスの管理が楽になります。葉がない分水やりの頻度を落とすことができ、水やりが月1回〜2回程度で済みます。
パキプスは休眠させて落葉したほうが、休眠明けに枝から新たな葉・枝の展開が旺盛になるので、休眠させることをオススメします。
落葉しない株はどうする?(そんな時は成長させちゃいましょう)
可能であれば落葉させた方が管理しやすいですが、株によっては落葉しないこともあります。後述しますが、私は落葉させていません(笑)
落葉しない場合は休眠させずに室内に取り込み、植物ライトで管理し温度を10℃以上を維持し、水切れしないように水を適度にあげれば問題なく冬を越せます。
家でできる温度キープの工夫を知る
害虫対策(取り込み前の必須作業)
パキプスを室内に取り込んだ後に鉢の中の虫たちが室内にでてくると気持ち悪いので、鉢内の虫とはバイバイしときましょう。
取り込み前にオルトラン を用土の表面に散布する
害虫対策としてオルトランを散布することで虫を取り除くことも可能です。オルトランは独特な匂いがあるので、室内に取り込む2週間以上前に散布してあげるといいです。
葉裏のチェック
目視で確認し、付いている虫は除去。
鉢ごと30分ぐらい浸水する
鉢を浸水することで鉢の中の虫を窒息させることができます。鉢内の虫をなくしておくことが重要です。
パキプスを室内に取り込むタイミング

室内に取り込む判断基準は気温が10℃を下回るタイミングで室内に避難させましょう。

少し早めの取り込みが大切
パキプスの冬越しに必要な道具

植物ライト(必須)
室内での冬越しには必須になります。
植物を置くスペース(必須)
当然必要です。可能なら室内でもあたたかいところ(リビングとか)がいいです。逆に寒いところ(窓際)は避けましょう。
個人的にはいずれカッコイイデザインの植物棚で植物の管理がしたいです。
サスティー(推奨)
鉢内の乾きを目視でわかりやすくしてくれる園芸グッズです。私はこれなしでは冬越しできません。
サーキュレーター
我が家のサーキュレーターはこれです。植物だけでなく人間も心地よく過ごすために選びました。
温湿度計
室温は把握しておいたほうがいいですね。
スイッチボットの温度計であれば、他のスイッチボットと連携して加湿器などをON/OFFすることができるので、すでにスイッチボットを導入している人はオススメです。
ヒートマット
部屋を暖かく保つのが難しければ導入を考えてみてはいかがでしょうか?
断熱材(ダンボール、プチプチくん)
プチプチくんを鉢の周りに巻いてあげるだけでも保温能力があるので、少し寒いぐらいに部屋であれば検討してみましょう。
冬のパキプス水やりの基本方針

基本は「控えめ」。寒い日は水をあげない
寒い日や天気の悪い日に水をあげると、土が濡れたまま冷えてしまいます。根が冷えてパキプスが体調を崩してしまう可能性があるので控えましょう。
私はサスティーで管理しているので水やりに関して失敗がありません。サスティーを導入していない方は是非導入してみてください。

サスティーは安価なのに水管理の精度が爆上がりします!
休眠しているパキプスの水やり
水やり頻度は月に1~2回、土の表面が湿る程度に水をあげ、たまに霧吹きで加湿してあげます。
休眠していないパキプスの水やり(水を欲している株)
引き続き成長しているのであれば、1週間に1回程度しっかりあげます。成長している株を断水すると葉と根が枯れてしまい、成長が止まってしまいます。ここから落葉させていきたいなら水量を絞っていく必要があります。
パキプスの状態に合わせた冬の管理方法

1年目で発根管理中(発根したて)の株
水やり頻度は土が乾いたら
株が水を欲したタイミングで水をあげましょう。具体的には土が乾いたらしっかりを水をあげます。このように管理していると当然落葉しません。無理に休眠させるよりも常に根を動かし(成長させ)てあげます。
絶対にやってはいけないこと
1年目で未発根株であれば寒さに対する耐性も整っていないので、10℃以上を保ち温度の管理には気をつけてあげましょう。
2年目以降で生育が安定している株
水やり頻度は月に1~2回
株を育成するのが目的ではなく、水切れを防ぎ小さい根を守るための水やりです。
葉がある場合は2通り
そのまま成長させるのであれば、土が乾いた時点でしっかりと水をあげます。
落葉させたいのであれば寒さにあて、水の量も少し絞ってきます。紅葉→落葉させる流れになります。
落葉している株
休眠している株と同じように管理します。月に1〜2回土の表面が湿る程度の水をあげます。
パキプスの冬越しに肥料は必要?

基本的には不要
休眠中のため基本的に必要ありません。例外として、成長中の株には肥料をあげます。
やるならいつ?
ハイポネックスやリキダスであれば2週間に1回程度あげます。
成長中の株であれば1週間に1回ハイポネックス。次の週にリキダスをあげて、それを繰り返しても特に肥料焼け(=過度な肥料で根や葉がダメージをうけること)を起こすことはありません。
れお流 例外的なパキプスの冬越し方法

以上を踏まえ私のパキプスの冬越し方法は休眠させずに冬越しします。
休眠していないパキプスの管理
サスティーを活用して水管理をします。土が乾いたらたっぷり水を上げます。乾いたらたっぷり水をあげるの繰り返しです。1週間に一度液体肥料(ハイポネックスもしくはリキダス)をあげます
紅葉していない時の判断
紅葉していなくても関係ありません。寒くなりきる前に室内に取り込むので、紅葉落葉は多少あるぐらいです。
室温、ライトの照射時間
室温を特に加温しません。マンションなので室内の温度は10℃以上を維持しています。人間がいれば暖房、サーキュレーターも動くのでパキプスのために特別にしているのは植物ライトを照射するぐらいです。ライトの照射時間は6:00〜21:00です。天気がよく温かい日(10℃以上の日)は屋外で日光浴をさせています。
注意点
恐らくこの方法が部屋が暖かく保たれていないとできない方法なので万人の方にはオススメできません。また暖かくなり3〜4月に植え替えをするとそのタイミングでほぼ確実に落葉し1ヶ月程度の休眠に入ります。
一般的な方法であれば冬季に休眠し、3月に芽吹きとなりますが、私の方法は3月頃まで成長させて植え替えて強制休眠、4月終わり〜5月初旬に芽吹きの方法です。私は過去2年はこの方法で成功しています。慣れていなければドキドキする方法です。
まとめ
いかがでしたか?
パキプスの冬越しは、
①温度を保つこと
②株の状態に合わせて水管理すること
この2つだけ守ればほぼ成功します。
特にサスティーは水管理の精度が上がるため非常におすすめです。
そして、室内で植物を楽しむのに植物ライトのツクヨミは植物を綺麗に照らしてくれるので、室内での植物観察が進んで時間が溶けます(笑)
慎重に取り組めば誰でもできます。自信を持って冬越しに挑戦してください!
私の過去のパキプスの成長記録もありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。








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