【オペルクリカリア・パキプスの剪定方法】放置はもったいない!実証した枝ぶりをよくする秘訣

オペルクリカリア・パキプス
  • 「パキプスって剪定したほうが枝ぶりがよくなるって本当?」
  • 「剪定っていつやるのがいいの?」
  • 「剪定には他にもメリットがあるの?」

どうもLeaf a Hand の れおです。

みなさんはパキプスの剪定はどのくらいやっていますか?

結論から言うと、パキプスを枝ぶりよく育成する上で剪定は必ずやったほうがいいです。私はパキプスを育てて3年目になりますが、今回、実際に剪定の効果を検証してみました。
私が育成するパキプスから株分けした3株を剪定して成長過程を写真付きで解説します。

この記事を読めば、「パキプスの剪定方法」「注意点」「枝ぶりのよいパキプスを育てるには剪定が必須」である理由がわかります。


ぜひ最後までご覧ください。

剪定とは

植物の幹や枝を切り、樹形を整えたり、日当たりや風通しをよくするための作業です。
病気の予防や、生育の促進にも効果があります。

剪定に準備するもの

園芸バサミ

切れればなんでもいいですが、男心をくすぐる園芸バサミがたくさんあるので、いつか購入したいです。

トップジンM(切り口の殺菌用)

切り口からばい菌の侵入を防ぐために塗布します。人間でいう液体絆創膏です。もしオレンジ色になるのが嫌ならベンレートでもOKです。

剪定のタイミング(季節・時期)

春から秋であれば剪定はいつやってもいいです。ただ注意点として太い枝を切るのであれば冬季はオススメできません。株本体がダメージで弱ってしまう恐れがあるので注意が必要です。

剪定の手順(剪定箇所)

1.剪定バサミを消毒する

切り口からばい菌の侵入させないために剪定バサミを消毒します。

2.剪定箇所を決める

2024.10月に剪定した時の写真です。まずは樹形をみて剪定する場所を決めます。

3.節の上部で切断する

節の上部で剪定することで、剪定箇所の下の節から新しい芽が展開されていきます。

4.切り口にトップジンMを塗布する

れお
れお

トップジンMはオレンジ色ですが、時間が経つと目立たなくなります。

トップジンM塗布直後(2024.10)

塗布から8ヶ月後(2025.6月)

剪定後の管理方法(光・水・肥料など)

細い枝を剪定した場合はそのままの環境でも問題ありませんでした。細い枝を剪定するのは特に気にする必要はありません。

太い枝を剪定後は大事をとって直射日光を避け、1日程度日陰で管理します。

水や肥料に関してはもともとのサイクルを変える必要はありません。

剪定の注意点

樹形を整えるために剪定する際は、一度に長く枝を剪定せずに少しずつ剪定することをオススメします。剪定してしまうと当然戻すことができないので、一度に切りすぎないよう注意しましょう。

パキプスを実際に剪定してみた

剪定の効果を私が育成するパキプスから株分けした3株で実験しました。

それぞれの剪定前後の変化を写真付きで紹介します。1株だけ実験の開始日が違いますので多少の誤差がありますご注意ください。撮影日は確実にあっています。

2025.7.6撮影

2025.7.6撮影

2025.7.15撮影

パキプス剪定数日後

剪定して3日後には剪定箇所の下部の節から新芽が展開しています。
(3株目はちょうどいい時期の画像がありませんでした。)

2025.7.9撮影

2025.7.9撮影

剪定直後

パキプス剪定2週間後

節から新芽が展開成長して新しい枝になりつつあります。新芽の展開に併せて葉も展開しているのが確認できます。

2025.7.20撮影

2025.7.20撮影

2025.7.29撮影

パキプス剪定3週間後

もともとあった枝が成長しつつ、剪定後2週間で展開した新芽が勢いよく成長しています。

2025.7.26撮影

2025.7.26撮影

2025.8.12撮影

パキプス剪定後1カ月

どの株も剪定前とは見違えるほど枝の数はと葉数が増えました。

2025.8.12撮影

2025.8.12撮影

2025.8.15撮影

パキプス剪定前後比較

パキプスの剪定前と剪定後を比較すると一目瞭然です。

枝ぶりがものすごく良くなっていることがわかります。「枝ぶりが増える=葉数が増える」ことなので光合成効率が上がりエネルギーがたくさん生産され株の成長に繋がります。

剪定前(2025.7.6撮影)

剪定前(2025.8.18撮影)

剪定前(2025.7.6撮影)

剪定前(2025.8.18撮影)

剪定前(2025.7.6撮影)

剪定前(2025.8.28撮影)

れお
れお

剪定しないと枝がただ伸びるだけ。これは剪定するっきゃない!

パキプス剪定によって得られるメリット

枝ぶりがよくなる

剪定を行うと枝が分岐しやすくなり、結果葉の数が増えて光合成の効率が向上します。

幹を早く太らせることができる

葉数が増えて光合成が活発になると、株全体のエネルギー生成量が増えます。
その結果、幹がより早く太りやすくなります。
幹が太くなれば、あとから剪定で全体のバランスを整えることも容易です。

樹形を整えられる

剪定は、かっこいい樹形をつくるための盆栽的な要素もあります。
全体を見渡して「この枝いらないな」と思ったら、思い切って剪定してみましょう。
少しずつ整えながら、自分だけの理想的な株を作り上げていくのも楽しみの一つです。

おわりに

パキプスの剪定は見た目を整えるだけでなく、成長促進や幹の太りにもつながる重要な作業です。

少し勇気がいるかもしれませんが、剪定をすることで確実に株が引き締まり、枝ぶりもよくなります。

ぜひこの記事を参考に、あなたのパキプスも“理想の樹形”に近づけてみてください。

このサイトLeaf a Handではパキプスやピグマエアを育成している私が日々の育成方法などの情報も発信しているので是非参考にしてみてください。

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